









鳥獣文コプト綴織裂
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the last one
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国:エジプト
年代:4~5世紀(推定)
素材:麻・羊毛(推定)
サイズ:6.5×15.2cm
額サイズ:20×24×1.9cm
附属品:額
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コプトとは、ナイル川畔に生きたキリスト教徒化したエジプト人のこと。
エジプトにキリスト教が定着した3世紀に始まり、7世紀にアラブに征服され、イスラム文化圏に飲み込まれてしまう13世紀頃までの時代を、コプト時代と呼びます。
コプト人たちによって作られた「コプト織」という染色工芸は、鮮やかな配色、斬新な図柄、高度な織物技術、いずれの点においても、途方もない昔に作られたものとは思えないほどの完成度で、その後の西洋美術の発展にも大きな影響を与えました。
耐久性に乏しい織物が腐食することなく今日に受け継がれてきた所以は、乾燥した保存環境が適していたこと、そして一部に獣毛を用いた綴れ織り技法を主としていたことなどが挙げられます。
人物や動植物、神話や宗教関連の主題、幾何学文など、図案は多岐に渡り、衣類や壁掛け、敷物を始め、様々な用途に用いられてきました。
各国の博物館やコレクターのもとに収まるコプト織のほとんどは、断片や残欠の状態の「コプト裂(きれ)」と呼ばれ、本作も同様に布の一部を額装したものとなります。
本作は、額裏シールに記載されている年代の通り、おそらく4~5世紀頃に作られたものかと思われます。
左端には身をかがめた鳥、中央から右手には何らかの動物の姿が帯状に配されています。
身近なモチーフを観察し、幾何学的な形体と組み合わせたデザインに、当時のエジプトの人々の優れたデザインセンスを感じます。
ベージュの布マットにコプト裂を貼り、表面保護板で挟み込む仕様の額装です。
額裏には以前の所有者によるシールが残っています。
コプト裂の褪色や汚れの他、額も年代物のため、小傷や金具のサビ等の経年変化が見られます。
古いものの持つ味わいとして、予めご理解くださいませ。
古代布のコレクションや、個性的な空間演出のアイテムとして、いかがでしょうか。
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撮影の都合上、実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。
ご利用中のディスプレイ端末によっても多少の差異が生じるかと思います。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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