【Sold Out】小屋哲雄「三美神」
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作家:小屋 哲雄
作品名:「三美神」
年代:1999年
技法:紙に水彩
イメージサイズ:15×10cm
額サイズ:29.7×24.6×1.8cm
サイン:有
附属品:額
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小屋 哲雄 Tetsuo Koya
古典期の絵画が持っていた具体的な要素、絵画を純粋にする為にそぎ落としていった要素を見直して再構成し、新しい抽象絵画を描くのが目的の「古典抽象主義」をテーマに制作・発表しています。
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古代ギリシアの詩人ヘシオドスが述べた「輝き」「喜び」「花の盛り」を象徴する存在とされる「三美神」。
ギリシア神話においては「魅力」「美貌」「創造力」を、またローマ神話では「美」「愛」「貞節」を司る神の擬人像と考えられています。
互いに肩を組み合うような独特のポーズで描かれることが多く、優雅な裸婦像を絵画化するための図像として、ポンペイの壁画から古典絵画まで、数多の芸術家たちに好まれた題材でした。
本作は、西洋美術の定番とも言えるこの「三美神」を抽象化した水彩画です。
線と色面による幾何形体が連なる画面をよく見ると、そこには解体の後に再構築された三人の女神たちの姿が浮かび上がります。
中央の一人は背を向け、両側の二人はこちらを向く典型的なシルエットが、キュビスム的な方法で表現されているのがお分かりでしょうか。
調和の取れた三人の配置、女性像の持つ曲線的な美しさ。
一見画面を無邪気に走るようでいて、計算され尽くされたコンポジションは、美術史において抽象絵画が発展するにつれて失われていった「画面上の中心」を再度復活させるという、小屋哲雄の画業を代表する試みを追求したものです。
幅2.5cmほどのダークブラウンの木製額にセットされています。
年代物のフレームのため、小傷や裏板のヤケなどの若干の経年変化が見られます。
古典絵画と現代美術の融合を図る作品世界を際立たせる味わいとして、予めご理解ください。
額の表面はガラス板で保護されています。
展示の際には、ご注意の上でお取り扱いくださいませ。
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反射の都合上、ガラス板を抜いて撮影しています。
実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。
ご利用中のディスプレイ端末によっても多少の差異が生じるかと思います。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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