ジョアン・ミロ「『デリエール・ル・ミロワール no.203』より ソブレティクシム Pl.2」
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作家:ジョアン・ミロ
作品名:「『デリエール・ル・ミロワール no.203』より ソブレティクシム Pl.2」
年代:1973年
技法:リトグラフ
イメージサイズ:37.9×55.4cm
額サイズ:55.6×73.2×1.7cm
サイン:無
附属品:額
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20世紀スペインの画家・ミロによる、リトグラフ作品です。
出典は『デリエール・ル・ミロワール』という美術雑誌。
フランス語で「鏡の裏」を意味する本誌は、パリのマーグ画廊の設立者エメ・マーグによって創刊、エメが亡くなる1982年までに全253号が刊行されました。
当時の名だたる芸術家たちが同誌のために制作したオリジナル・リトグラフを収めた豪華な内容は、美術的価値の観点から現代でも高く評価されています。
こちらの『203号』は、1973年にマーグ画廊で開催されたミロのテキスタイルの展覧会「ソブレティクシム(Sobreteixims)」に併せて出版された一冊です。
「ソブレティクシム」とは、スペイン・カタルーニャの古い言葉で、大きな布を継ぎ接ぎする際に用いる端切れ布のこと。
画業後期のミロは、シュルレアリスムの手法「オートマティスム」を応用したテキスタイル作品の制作に没頭するようになります。
布を時に破り、時に穴を開けたり燃やしたりして生み出される独創的な作品群では、「画面と支持体」の境界が曖昧となり、絵画における「地と図」の関係性に揺らぎを生じさせる重要な意味合いがあると考えられています。
躍動的な黒い線が大きな割合を占める本作。
赤、青、黄、緑が荒々しく画面にぶつけられ、余白を埋めるかのように直線や曲線のドローイング、ドリッピングの飛沫がほとばしります。
荒々しさと繊細さ、黒色と原色、面と線。
いくつもの造形要素が融合した根源的魅力に溢れる絵柄には、ミロのテキスタイル作品、そして全画業に共通する無意識や断片性が色濃く表れています。
幅3.8cmほどの落ち着いた渋金と黒の額に、ミロのネームプレートを合わせました。
ダイナミックな絵柄をしっかりと支える仕上がりです。
『デリエール・ル・ミロワール』内に二つ折りで収録されていたシートのため、中央にうっすらと折れ目がございます。
ダメージではありませんのでご安心くださいませ。
流行に左右されることなく、これから先も永く受け継いでいきたい名作。
コレクションとしてはもちろん、オフィスや店舗にアートを添える一枚としてもおすすめです。
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反射の都合上、アクリル板を抜いて撮影しています。
実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。
ご利用中のディスプレイ端末によっても多少の差異が生じるかと思います。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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