猪熊弦一郎「『FACES』より スケッチブック 7」
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作家:猪熊 弦一郎
作品名:「『FACES』より スケッチブック 7」
年代:1992年
技法:オフセット ed.1000
イメージサイズ:41×32cm
額サイズ:47.1×38.1×2.5cm
サイン:版上有
附属品:額
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香川県出身、20世紀日本を代表する画家、猪熊弦一郎。
東京美術学校で藤島武二に学んだ後、1938年に渡仏、その後ニューヨーク、ハワイ、日本と活動の拠点を移しながら生涯制作を続けました。
マティスやピカソ、藤田嗣治ら名だたるアーティストたちとの交流に刺激を受け、画風は一つに留まることなく度々変化します。
人物の顔や動物、建造物、抽象形態など、様々なモチーフと向き合う中、創作の根底には一貫して「絵として美しいもの」を描こうとする意図があったと言います。
画業中期では幾何形体などの抽象的要素を構成した作品を多く手掛けていましたが、妻を亡くしたことをきっかけに、晩年の画面には突如「顔」が登場するようになります。
最愛の妻を想い描き始めたシリーズは、次第に目、鼻、口といった要素の造形的な面白さに着目するようになり、独創的な作品が次々と誕生していきました。
こちらは猪熊が世を去る前年、満90歳を記念して出版された画集『FACES』に収録された一枚です。
膨大な数のスケッチブックの中から、1988年に描かれた一冊を画家自ら選び、高度な印刷技術によって裏面の年記やサインに至るまでオリジナルと寸分違わず再現した、1000部限定の作品となっております。
それぞれに異なるポーズを取る、6通りの裸婦。
デフォルメされたシルエットやあっという間に描かれたのであろう素早い筆の動きに、さすがのデッサン力とオリジナリティを感じます。
枡目を区切るカラフルな枠線には、素描でありながらも画面を作品として完成させようとする画家の姿勢を見ることができるのではないでしょうか。
シンプルな白木の額を合わせました。
シート裏面の刷りは、裏板の窓を開けて見えるようになっています。
サインや年記だけでなく、なんとも可愛らしい猫のドローイングが添えられているのも見どころです。
額装の仕様上、全面を見せることは叶いませんでしたが、窓からちょこんと覗くような仕上がりをお楽しみいただければと思います。
遊び心のあるユニークな絵柄は、飾る空間を明るく心地良い雰囲気に演出してくれることでしょう。
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反射の都合上、アクリル板を抜いて撮影しています。
実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。
ご利用中のディスプレイ端末によっても多少の差異が生じるかと思います。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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